農園開設奮闘記「草部貸農園」編 


(vol. 8 / 10)

“ユサユサ…ユサユサ…?”

 

対象地上に生えている合計4本の木!

当初計画ではこれらの木を切らずに、

利用者さんの休憩スペースとして活用しようかという案もありましたが、

日当り・根っこの問題もあり、却下。

全ての木を切り倒すことにしました。

 

まずは一番小さい下写真の木からチャレンジ。

一本というか十本というか、地中からは何本もの木が突き出ていました。

上の部分は普通のノコギリで簡単に切り倒せたのですが、問題は地中の株と根っこ!

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写真では一見小さい木のようにも見えますが、

掘り返してみるとどこまでも伸びる根っこ!しかも地中深くにまで。

当初は畑用の鍬で根切りしていたのですが、

途中からは太刀打ちできなくなり、急きょご近所の藤本さんからツルハシをお借りしてきました。

ツルハシを使いだしてからは大分とペースは速くなったのですが、

それでもこの写真程度の木の根・株を取り除くのに2日はかかりました。

あと残す木は三本!

先が思いやられました。

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次にチャレンジしたのが写真左側の背の低い方の木。

それでも高さは6m~7m程度はあるでしょうか。

こちらも地上部分は簡単に切り落とせたのですが、

やはり問題は株と根っこ!

ゆらそうが蹴飛ばそうが、株はうんともすんとも動いてくれません。

 

そんな悪戦苦闘ぶりを見ていられなかったのでしょうか。

またまたご近所の藤井大先生がロープ片手に登場!

“このロープをひっかけて、反動でこかすんや”

ありがたいご助言!

ご助言どころか、大先生の先導のもと、一緒に株をこかすことに。

ところが・・・。

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ロープをひっかけ、二人の力を合わせてユサユサ、ユサユサ・・・。

30分程揺らし続けても、株はピクリとも動いてくれません。

 

“こりゃ、人間の手には負えないよ。重機を入れなさい”

造園知識も豊富な藤井大先生が仰ること、間違いはありません。

“はい、そのようにします”

悔しかったですが、ここで自力での株掘りはあきらめることにしました。

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この写真に写っている木は、対象地のほぼ中央部にそびえ立っていた一番背の高い木。

今現在では影も形もありませんが・・・。

この木は「南京はぜ」と呼ばれる木で、

秋になると紅葉が美しく、公園などにも観賞用によく植えられている木だそうです。

それゆえ、農園の休憩スペースとして切らずに置いておくか迷ったのですが。

少し残念な気がしましたが、仕方なしです。。

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