農園開設奮闘記「草部貸農園」編 


(vol. 2 / 10)

どこからどう見ても…ジャングル!

平成20年9月上旬

この土地で貸し農園をやるのか、それともあきらめるのか、

対象地内部の状況を確認した上で決断することにしました。

 

実際に立ち入ってみると、

背丈以上のキリン草が所狭しと茂っていました。

しかも外部観察では確認できなかった木がさらに2本、

これで合計4本もの木が・・・。

 

“2本も4本も変わりね~か!”

半ばやけくそになりながら、

そう言い聞かせることしかできません。

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本来ならば向こう側に道路が見えるはずなんですが・・・。

高い木と雑草に覆われて、向こう側を見渡すことができません。

 

トゲのある雑草、どこが終点だかわからないツル状の雑草、

毒を持ってそうな得体のしれない雑草で覆い尽くされ、

対象地中央部の方にまで入っていけそうにもありません。

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やっとこさ前方に進めたものの、まっ、前が見えん!

しかもクモの巣だらけ。

さらにクモは今まで見たこともないような特大サイズ!

 

ここは秘境のジャングル?

そう疑いたくもなりました。

せっかくの農地がなぜこんなにまで惨憺たる状況になってしまったのでしょうか?

 

地主様いわく

“父親が健在であった昭和40年以前までは田・畑として使っていたのだが、その後は放ったらかし”

とのことでした。

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ん?ってことは、

この土地は40年以上もこんな状態だったってこと?

 

このような“草ボウボウ”の農地(耕作放棄地、遊休農地)は、

対象地に限らず、全国的に見ても年々増加し続けているのが実態なんですよ。

 

“誰かが何とかせなあかんのちゃうの?”

半ば腹立だしくなりながら、さらに奥部に入って行きました。

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